地味にがんばる薬局薬剤師の日記

調剤薬局での患者さんからの質問などを中心に、薬や健康食品などの情報をお伝えします。

抗不安薬 睡眠薬 投与制限一覧

ベンゾジアゼピン系抗不安薬(短時間型) クロチアゼパム 向3 30日 リーゼ エチゾラム 向3 30日 デパス アルタゾラム コレミナール ベンゾジアゼピン系抗不安薬(中間型) アルプラゾラム 向3 30日 コンスタン ソラナックス ロラゼパム 向3 30日 ワイパ…

ワルファリンと併用したときにワーファリンの効果増強、PT-INRが延長するものを下記から選べ。(M3医療クイズより) ①ファモチジン ②リファンピシン ③クラリスロマイシン ④アミオダロン ⑤カルバマゼピン ①ファモチジン 相互作用なし。 ②リファンピシン 効…

①フルオシニド ②ジフルプレドナート ③ジフロラゾン ④デキサメタゾン ⑤トリアムシノロアセトニド の中で、一番つよいステロイドはどれか?(M3医療クイズより) ①フルオシニド very strong トプシム、ネリゾナ、テクスメテン ②ジフルプレドナート very strong…

バフセオ錠について

腎性貧血 慢性腎臓病では腎機能が低下し、エリスロポエチンが十分作られず、血液中の赤血球が少なくなる状態。 心・腎・貧血症候群 貧血を放置すると、体中にうまく酸素を運べず、腎機能がさらに悪化したり、心不全が悪化したりする。貧血、慢性腎臓病、心不…

殺細胞性抗ガン剤

テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(TS1) テガフールと5-FU分解阻害薬のギメラシルと消化器毒性を軽減するオテラシル配合。 消化器、皮膚毒性軽度。骨髄抑制はやや強い。 カぺシタピン(ゼローダ) ピリミジン拮抗薬 5’-DFURのプロドラッグ。 消…

殺細胞性抗ガン剤

テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム(TS1) テガフールと5-FU分解阻害薬のギメラシルと消化器毒性を軽減するオテラシル配合。 消化器、皮膚毒性軽度。骨髄抑制はやや強い。 カぺシタピン(ゼローダ) ピリミジン拮抗薬 5’-DFURのプロドラッグ。 消…

過活動膀胱(OAB)治療薬のアドレナリンβ3作動薬

ミラペグロン(ベタニス)とビベグロン(ベオーバ)がある。 いずれも、用法用量は、1日1回食後 ミラぺグロン(ベタニス)は、中等度肝機能低下、重度腎障害では25mgより開始する。ミラぺグロン(ベタニス)は、重篤な心疾患、妊婦、授乳婦、重度肝機能…

抗ヒスタミンH1受容体拮抗薬まとめ

緑内障、前立腺肥大など尿路閉塞性疾患禁忌 メキタジン(ゼスラン、二ポラジン)ディレグラ 気管支喘息に適応あり ケトチフェン(ザジテン) アゼラスチン(アゼプチン) メキタジン(ゼスラン、ニポラジン) エピナスチン(アレジオン) 車の運転OK フェキ…

腹痛の臨床判断

上腹部 突発的な痛み 心筋梗塞 前胸部痛、ショック 急性で熱あり 急性膵炎 前屈位で軽減、下痢、直前に飲酒、左背部に放散痛 胆管炎、胆嚢炎 黄疸、右季肋部痛 急性肝炎 黄疸、右季肋部痛、全身倦怠、発熱 急性肝炎 黄疸、右季肋部痛、全身倦怠、発熱 虫垂炎…

バセドウ病にヨウ化カリウム

バセドウ病治療にはメルカゾール(チアマゾール)が広く使われるが、肝臓の数値が高い場合、妊娠を望む場合にヨウ化カリウムが処方される。 メルカゾールでは、妊娠初期の服用と奇形の関連が指摘されている。 バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の代表的疾患。…

代表的な漢方薬構成植物について

葛根湯 葛根、麻黄、大棗、桂皮、芍薬、生姜、甘草 当帰芍薬散 当帰、芍薬、茯苓、沢瀉、蒼朮、川芎 小青竜湯 麻黄、桂皮、芍薬、細辛、五味子、半夏、甘草、乾姜 小柴胡湯 柴胡、半夏、黄芩、大棗、人参、甘草、生姜 桂枝茯苓丸 桂皮、桃仁、茯苓、牡丹皮、…

糖尿病患者さんの運動療法について

Q1 糖尿病患者の運動療法はいつごろ行うのがよいか? A 食後すぐ B 食前30分 C 食後1時間 D 食後2時間 解説 C 食後1時間 食後1時間ごろは血糖値が上昇しはじめるので、運動療法実施による低血糖がおこりにくい時間帯であるため。

インスリン皮下注射について

インスリン皮下注射の部位について Q1 インスリン皮下注は( )、( )、( )の順で吸収が遅くなる。 Q2 インスリンの注射部位は、(もまない・もんだほうがよい)。 解説 インスリン皮下注射は、腹部、上腕部、大腿部の順で吸収が遅くなる。 注射部位がか…

糖尿病性末梢神経障害による疼痛に使用する薬剤について

メキシチール 抗不整脈薬として使用されているが、局所麻酔作用があるため、糖尿病性末梢神経障害の症状である痛みやしびれに使用される。 キネダック アルドース還元酵素阻害作用をもち、糖尿病性末梢神経障害の保険適応あり。 テグレトール 急性疼痛に有効…

血糖コントロールに影響を与える薬について

耐糖能異常をきたす薬剤で臨床上問題になるのは、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン。 その他、血糖コントロールに影響を与える薬剤には次のようなものがある。 プレドニン 重大な副作用に糖尿病がある。 ジプレキサ 服用と関連性が否定できない高血糖、糖尿…

高血糖、低血糖症状について

高血糖症状について 口渇、多飲、多尿、急激な体重減少など。 200mg/dL以上の持続する高血糖により、狡猾、多飲、多尿、夜間頻尿、急激な痩せ、多色、易疲労というような症状が出る。早朝空腹時の血糖値が、糖尿病の基準値126mg/dL程度の上昇で…

糖尿病について

糖尿病とは、インスリン作用不足により起こる全身の代謝異常をきたす病気で、慢性の高血糖が起こっている病態です。 1型糖尿病について1型糖尿病では、インスリンを合成分泌する膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊消失がインスリン作用不足の主な原因となっ…

無顆粒球症について

血液中の白血球の成分のうち、顆粒球(特に好中球)が減少して、ほとんどなくなります。初期症状として、かぜや扁桃腺炎のときと同様な発熱、のどの痛み、全身の倦怠感などがあります。 無顆粒球症になると、細菌などに感染しやすくなり、肺炎や敗血症などの…

ベルソムラについて

ベルソムラは、一緒に服用してはいけないお薬があります。イトリゾール、クラリシッド、クラリス、ブイフェンドなどです。必ず寝る直前に服用する必要があり、アルコールと一緒に飲んではいけません。 食事と同時または食事の直後に服用すると、薬の効果の発…

頭痛について

頭痛には、一次性頭痛と二次性頭痛があります。 一次性頭痛とは、原因になる他の病気がない頭痛で偏頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛があります。 二次性頭痛は、なんらかの疾患が引き起こす頭痛で、くも膜下出血、脳腫瘍などがあります。 偏頭痛が起こる仕組みと…

漢方薬 補剤について

補剤とは、肉体疲労が蓄積して休んでもなかなか疲れが解消しない、乾燥肌、多尿を訴える状態、冷えがあるなどの、エネルギー、水分、熱が不足した状態を補うものです。 補剤の中でも、エネルギー不足を補う薬を補気剤と呼びます。 補剤の多くに共通で含まれ…

乳がんについて

乳がんの死亡率は2013年で1万3000人で、女性のがん死亡者全体の約9%。 年齢階級別では、30代から増加をはじめ、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎え、その後減少します。 マンモグラフィにより、視触診では分からない早期がんの発見が…

妊娠の月齢を計算の仕方について。

妊娠は最終月経の開始の初日を妊娠0週0日目として数えます。 そのため、予定月経を過ぎても、次の月経がこない時点では、すでに妊娠5週目以降となっています。 月経周期は個人差があるのですが、日本では、28日周期の女性を基準として考えます。 そのた…

OC,LEPとは?

OCとは、低用量ピルのこと。 LEPとは、低用量エストロゲン、プロゲストーゲン配合剤のことです。 OCには、1相性のマーベロン、ラベルフィーユ、3相性のシンフェーズT28、アンジュ、トリキュラー、ファボワールがあります。 3相性とは、服用周期…

女性の健康力とは?

家事に仕事に育児など大忙しの女性…。 しかし、女性は生涯を通じて、女性ホルモンに支配されており、その女性ホルモンの変化によって、初潮から妊娠、出産、閉経まで、その間におこるPMS,更年期症状など女性特有の症状と向き合わなくてはなりません。 そ…

おとなのにきび

おとなにきびの原因 にきびって、10代にできるイメージが強いのですが、おとなのにきびで悩む方も少なくないですよね。 原因としては、皮脂の分泌増加に加えて、睡眠不足、不規則な生活、ダイエットなどによるビタミンの不足、便秘、疲れ、そしてストレス…

アボルブカプセルについて

5α還元酵素I型およびII型を両者ともに阻害し、テストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を抑制して、肥大した前立腺の縮小効果があります。 ジヒドロステロンは前立腺肥大に関係する主なアンドロゲンです。 通常、成人は1回1カプセル(主成分として…

使用後も冷所保存の注射薬について

糖尿病治療のインスリン製剤、GLP1製剤は、使用前は冷所保管ですが、使用後は室温保管(1~30℃)です。 その理由としては、冷えたまま注射すると痛みを感じること、結露による注入器の不具合を避けるためです。 しかし、リウマチ治療薬の注射薬、アク…

クレアチニンキナーゼとは?

骨格筋や心筋に多く含まれていますので、それらの筋肉が傷害されたときに、高値を示します。 急性心筋梗塞、筋ジストロフィー、多発性筋炎のような炎症、外傷、コレステロールを下げる薬の副作用として知られる横紋筋融解症によっても高値となります。 また…

腰痛について

腰痛の病態について ●腰部の疼痛を訴える患者は非常に多いですが、腰椎に変化があったり、あるいは内臓疾患があったり、また脊椎腫瘍の初期症状であったり、いろいろの原因が考えられます。 治療薬について 1)中枢性鎮痛剤(麻薬性、非麻薬性) 2)ステロ…