地味にがんばる薬局薬剤師の日記

調剤薬局での患者さんからの質問などを中心に、薬や健康食品などの情報をお伝えします。

マクロライド系抗生物質について

細菌のたんぱく質合成を阻害します。

マクロライドは、製剤的に工夫されているものの、もともとの苦味が強いため、酸性の飲み物と混ぜた場合や、口の中のPHが低い人では、そのコーティングが剥がれて服用後に苦味を感じることがあります。

通常抗菌剤の処方日数は数日間ですが、慢性の膀胱炎や、腹鼻腔炎などの場合、抗菌剤が数ヶ月にわたって処方される場合もあります。

エリスロシンやクラリスロマイシンなどの14員環のマクロライドは、炎症を抑える作用、バイオフィルム(細菌が産生したぬるぬるした膜状のもの。これがあることで細菌が生育するのに適した環境になる。)を作るのを抑える作用を持っているので、びまん性汎気管支炎や慢性副鼻腔炎に対して、長期処方されることがあります。

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