頭痛について
頭痛には、一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性頭痛とは、原因になる他の病気がない頭痛で偏頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛があります。
二次性頭痛は、なんらかの疾患が引き起こす頭痛で、くも膜下出血、脳腫瘍などがあります。
偏頭痛が起こる仕組みとしては、頭部の血管が拡張することによって頭痛が起こると考える説と、脳神経の中で、最も大きい三叉神経が関与していると言う説があります。
典型的な偏頭痛は、頭の片側で、心臓が脈打つようにズキン、ズキンと痛む拍動性の頭痛発作を繰り返します。
前兆を訴える患者さんは偏頭痛患者全体の1、2割と言われています。
偏頭痛が起こる仕組みとしては、頭部の血管が拡張することによって頭痛が起こると考える説と、脳神経の中で、最も大きい三叉神経が関与していると言う説があります。
偏頭痛は20から40歳代の女性に多く見られます。偏頭痛の症状は50歳前後から、加齢とともに改善していくことが知られていますが、約3%の患者さんは、病状が悪化したり慢性化したりします。
ストレス、精神的緊張疲れ、睡眠不足、眠りすぎ、月経周期、天候の変化、温度差、旅行、臭い、空腹、アルコールなどが偏頭痛の誘発因子となります。
月経数日前から月経中にかけて片頭痛発作が起こることが多く、女性の偏頭痛患者の約半数が月経周期に関連して偏頭痛が起こることを自覚しており、これを月経時偏頭痛と呼びます。
緊張型頭痛は、首から肩、背中にかけての筋肉や頭の筋肉が緊張することで起こると言われています。
群発頭痛の発症のメカニズムについては明らかにされていない点が多いですが、頭部の血管の拡張が関わっていると考えられています。
群発頭痛の場合は目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛むと言われています。
一次性頭痛で患者数が最も多いのは、緊張性頭痛です。
緊張性頭痛は、頭が重く締め付けられるように痛む頭痛でこの症状が30分から7日間続くものです。
群発頭痛の誘発因子としてアルコールによる悪化はかなり重要な特徴で、患者さんも自覚のあることが多いです。
薬物乱用頭痛を起こす可能性のある薬は、鎮痛剤、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤、オピオイドなどで、1ヵ月のうち10〜15日以上服用する状態が続くと起こるとされています。
配合剤よりも1種類の鎮痛薬の方が薬物乱用頭痛を起こしにくいので、まずは1種類の鎮痛薬を選択します。
頭痛患者の9割は一次性頭痛であり、二次性頭痛の中でも重大な頭蓋内病変は1%未満です。
群発頭痛には通常の鎮痛薬の効果は期待できないため、受診が必要です。