地味にがんばる薬局薬剤師の日記

調剤薬局での患者さんからの質問などを中心に、薬や健康食品などの情報をお伝えします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

腹痛の臨床判断

上腹部 突発的な痛み 心筋梗塞 前胸部痛、ショック 急性で熱あり 急性膵炎 前屈位で軽減、下痢、直前に飲酒、左背部に放散痛 胆管炎、胆嚢炎 黄疸、右季肋部痛 急性肝炎 黄疸、右季肋部痛、全身倦怠、発熱 急性肝炎 黄疸、右季肋部痛、全身倦怠、発熱 虫垂炎…

バセドウ病にヨウ化カリウム

バセドウ病治療にはメルカゾール(チアマゾール)が広く使われるが、肝臓の数値が高い場合、妊娠を望む場合にヨウ化カリウムが処方される。 メルカゾールでは、妊娠初期の服用と奇形の関連が指摘されている。 バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の代表的疾患。…

代表的な漢方薬構成植物について

葛根湯 葛根、麻黄、大棗、桂皮、芍薬、生姜、甘草 当帰芍薬散 当帰、芍薬、茯苓、沢瀉、蒼朮、川芎 小青竜湯 麻黄、桂皮、芍薬、細辛、五味子、半夏、甘草、乾姜 小柴胡湯 柴胡、半夏、黄芩、大棗、人参、甘草、生姜 桂枝茯苓丸 桂皮、桃仁、茯苓、牡丹皮、…

糖尿病患者さんの運動療法について

Q1 糖尿病患者の運動療法はいつごろ行うのがよいか? A 食後すぐ B 食前30分 C 食後1時間 D 食後2時間 解説 C 食後1時間 食後1時間ごろは血糖値が上昇しはじめるので、運動療法実施による低血糖がおこりにくい時間帯であるため。

インスリン皮下注射について

インスリン皮下注射の部位について Q1 インスリン皮下注は( )、( )、( )の順で吸収が遅くなる。 Q2 インスリンの注射部位は、(もまない・もんだほうがよい)。 解説 インスリン皮下注射は、腹部、上腕部、大腿部の順で吸収が遅くなる。 注射部位がか…

糖尿病性末梢神経障害による疼痛に使用する薬剤について

メキシチール 抗不整脈薬として使用されているが、局所麻酔作用があるため、糖尿病性末梢神経障害の症状である痛みやしびれに使用される。 キネダック アルドース還元酵素阻害作用をもち、糖尿病性末梢神経障害の保険適応あり。 テグレトール 急性疼痛に有効…

血糖コントロールに影響を与える薬について

耐糖能異常をきたす薬剤で臨床上問題になるのは、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン。 その他、血糖コントロールに影響を与える薬剤には次のようなものがある。 プレドニン 重大な副作用に糖尿病がある。 ジプレキサ 服用と関連性が否定できない高血糖、糖尿…

高血糖、低血糖症状について

高血糖症状について 口渇、多飲、多尿、急激な体重減少など。 200mg/dL以上の持続する高血糖により、狡猾、多飲、多尿、夜間頻尿、急激な痩せ、多色、易疲労というような症状が出る。早朝空腹時の血糖値が、糖尿病の基準値126mg/dL程度の上昇で…

糖尿病について

糖尿病とは、インスリン作用不足により起こる全身の代謝異常をきたす病気で、慢性の高血糖が起こっている病態です。 1型糖尿病について1型糖尿病では、インスリンを合成分泌する膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊消失がインスリン作用不足の主な原因となっ…

無顆粒球症について

血液中の白血球の成分のうち、顆粒球(特に好中球)が減少して、ほとんどなくなります。初期症状として、かぜや扁桃腺炎のときと同様な発熱、のどの痛み、全身の倦怠感などがあります。 無顆粒球症になると、細菌などに感染しやすくなり、肺炎や敗血症などの…

ベルソムラについて

ベルソムラは、一緒に服用してはいけないお薬があります。イトリゾール、クラリシッド、クラリス、ブイフェンドなどです。必ず寝る直前に服用する必要があり、アルコールと一緒に飲んではいけません。 食事と同時または食事の直後に服用すると、薬の効果の発…

頭痛について

頭痛には、一次性頭痛と二次性頭痛があります。 一次性頭痛とは、原因になる他の病気がない頭痛で偏頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛があります。 二次性頭痛は、なんらかの疾患が引き起こす頭痛で、くも膜下出血、脳腫瘍などがあります。 偏頭痛が起こる仕組みと…