バセドウ病にヨウ化カリウム
バセドウ病治療にはメルカゾール(チアマゾール)が広く使われるが、肝臓の数値が高い場合、妊娠を望む場合にヨウ化カリウムが処方される。
メルカゾールでは、妊娠初期の服用と奇形の関連が指摘されている。
バセドウ病は、甲状腺機能亢進症の代表的疾患。20から30代の若い女性に多い。症状としては、甲状腺の腫れ、眼球突出、動悸、疲労感、発汗など。
一般的には副作用の少ないメルカゾール(チアマゾール)が用いられるものの、妊娠を望んでいる場合は、チウラジール(プロピルチオウラシル)が望ましいとされる。
ただ、肝障害がある場合、チウラジール、メルカゾールとも望ましくないため、服用を継続すると効果が減弱するとされるヨウ化カリウムが用いられる。軽度のバセドウ病であれば、ヨウ化カリウムで症状を抑えられることもある。