カルニチンとは?
カルニチンとは?
その約98%は、骨格筋、心臓などの筋組織に存在しており、脂肪酸を燃焼して、エネルギーに変えるために必要な物質です。
通常、体内のカルニチンは約4分の3は食事からとれます。しかし、残りの4分の1
は、肝臓や腎臓で、必須アミノ酸のリジンとメチオニンから作られます。
そのため、重い腎臓病、肝臓病などでは、食事の摂取制限などにより、カルニチンが不足してくることがあります。
透析患者さんのカルニチン欠乏について
透析の患者さんによくみられる、足などの筋肉のけいれんや、貧血、心機能の低下などの合併症の原因の一つとして、カルニチン欠乏が関与しているといわれています。
理由としては、以下のようなことが考えられます。
◎腎臓の低下により、腎臓でカルニチンがつくられにくくなる。
◎食事の制限によって、食品からカルニチンを十分に摂取することができなくなる。
◎透析をするたびに、血中カルニチンの7、8割が体外にでてしまう
そのため、透析患者さんの中には、カルニチン欠乏を改善するため、エルカルチン錠(レボカルニチン)を服用し、不足しているカルニチンを補うことが必要な場合があります。