アーガメイトゼリーは冷凍してもよいでしょうか?また、飲みやすくする方法はありますか?
アーガメイトゼリーを冷凍してもよいですか?
室温保温でもあり、患者さん用のリーフレットにも記載があるように、冷凍することは避けましょう。
冷凍してしまうと、シャーベット状にならずに、石のように硬くなってしまいます。それに、溶かしても元のようにゼリー状には戻りません。
飲みやすくするためには?
飲みやすくするためには、専用のフレーバーがあるので、それを利用していただくとよいのですが、なにか食品を加えるとすれば、はちみつ、ジャム類、ヨーグルトがよいです。バニラエッセンス、レモン汁なども相性がよいです。
そもそも、過剰となったカリウムを排出する薬であるため、カリウムが多い、抹茶、コーヒー、ココアは避けたほうがよいでしょう。
アーガメイトゼリーについて
成分はポリスチレンスルホン酸カルシウム。腸の中のカリウムイオンをカルシウムイオンと交換することで、過剰なカリウムを体外に排泄する作用があります。急性及び慢性腎不全に伴った高カリウム血症に使われます。
高カリウム血症について
高カリウム血症になってしまうと、悪心や嘔吐、しびれや脱力感、不整脈の症状などが起こります。重症になると、心停止の危険があります。
腎不全などの腎障害がおこると、カリウムがうまく排泄されず、高カリウム血症の原因となってしまいます。
カリウムが多く含まれる食べ物について
野菜、果物にはカリウムが多く含まれます。そのため、高カリウム血症では野菜や果物は控えて、逆に、低カリウム血症では、野菜や果物の摂取が勧められます。
アーガメイトゼリーの特徴
特徴は、カルシウム型なので、ナトリウムを制限している方にも使用が可能です。1日3個から6個を、1日2~3回に分けて服用します。
便秘や吐き気、食欲不振、下痢、嘔吐の副作用が起こることがあります。ひどい便秘や、腹痛が持続する場合、嘔吐や下血などの症状が現れた場合は、服用を中止して、すぐに受診することが必要です。
カリウムの排泄を促すため、逆に低カリウム血症が起こる可能性があります。
低カリウム血症の症状は?
低カリウム血症でも、脱力感、筋力の低下、そして、悪心、嘔吐、便秘、多尿などの症状があらわれ、重症では、四肢麻痺、不整脈、腸閉塞などの症状にいたります。
高カリウム血症と類似した症状もあるのですが、血液検査でカリウムの値を確認して、対処することが必要だと考えられます。
低カリウム血症で使われる薬について
また、低カリウム血症で使われる薬としては、スピロノラクトンという利尿剤がつかわれます。スピロノラクトンは、カリウム保持性利尿剤と呼ばれるものです。
通常、利尿薬を使うと、尿とともにカリウムが排泄されてしまい、カリウムが失われることが多いのですが、スピロノラクトンの場合は、カリウムの排泄が抑えられます。
それは、分泌が過剰になると低カリウム血症を引き起こす、アルドステロンというホルモンの作用を防ぐ働きがあるためで、副腎疾患の方や、漢方薬で多くの処方に使われている甘草が原因で起こる低カリウム血症には、スピロノラクトンが有効であるとされています。