個別指導備忘録 メトグルコ錠編
メトグルコ錠の添付文書の警告欄に、
重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがあり、死亡に至った例も報告されている。乳酸アシドーシスを起こしやすい患者には投与しないこと。〔「禁忌」の項参照〕
腎機能障害又は肝機能障害のある患者、高齢者に投与する場合には、定期的に腎機能や肝機能を確認するなど慎重に投与すること。特に75歳以上の高齢者では、本剤投与の適否を慎重に判断すること。
との記載があり、該当する方には、定期的に継続して処方してよいかどうか、確認を入れるように指導されました。
ドクターとしては、もちろん、それを判断した上で処方されていると思われるので、確認しづらい疑義照会にはなるのですが…。
乳酸アシドーシスとは?
血液中の乳酸が増えることで、血液が酸性になった状態をいいます。
およそ、年間10万人に3人というまれな副作用ではありますが、発症してしまった場合治療が必要になります。特に、腎臓、肝臓、心臓に病気がある人で起きやすくなります。高齢者はそれらの機能が低下していることが多いため、注意が必要です。
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、筋肉痛、呼吸が苦しいという症状が現れます。
お酒を飲みすぎてしまうと、発症しやすくなるので、控える必要があります。