地味にがんばる薬局薬剤師の日記

調剤薬局での患者さんからの質問などを中心に、薬や健康食品などの情報をお伝えします。

乳がんについて

乳がんの死亡率は2013年で1万3000人で、女性のがん死亡者全体の約9%。

年齢階級別では、30代から増加をはじめ、40歳代後半から50歳代前半でピークを迎え、その後減少します。

マンモグラフィにより、視触診では分からない早期がんの発見が可能になっています。マンモグラフィは2年に1回でも、毎年受診した場合とほぼ同様の有効性あるため、検診は必ず受けたほうがよいです。

閉経前の女性は、乳腺組織が発達するため、小さな影が見えにくくなる場合があり、エコーが有効だと言われています。

日頃からのセルフチェックを心がけることは、早期発見に有効です。

月経終了後、1週間から10日の間に、閉経後の方は、一定の日にちを決めて、毎月1回実施することがおすすめです。

 

★ セルフチェックのやり方

 ●乳房に触れて、しこりがないかどうか調べる。

→前かがみになって乳房の形をみる。そして、乳房のしたに手をあてて、しこりを調べる。乳房全体をののじをかくように、指のはらでなでて調べる。

 ●わきの下も調べる

→軽く腕を上げ、乳房のわきやわきの下まで、同様に指の腹でまんべんなく調べる。

 ●腕をあげてみる

→左右を比べてみて、乳房のひきつれや、くぼみがないか調べる。

 ●乳頭から分泌物がないか調べる。

→乳首のまわりを指で軽く押すようにして分泌物がないか調べる。乳首はつままないようにする。

 

乳がんの発生には、エストロゲンが深くかかわっています。

そのため、エストロゲンの暴露期間が長くなるようなことがら、例えば、初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、出産未経験、初産年齢が遅い、授乳経験がないことなどが、発生リスクが高くなる要因となります。

治療方法は、手術、放射線療法、化学療法などがあり、内分泌療法には、抗エストロゲン剤、選択的アロマターゼ阻害剤、LH-RHアゴニストなどがあります。

 

●抗エストロゲン剤 →乳がんの術後、転移性乳がんが対象。

エストロゲン受容体への結合を阻害します。

 ●選択性アロマターゼ阻害薬→閉経後の女性

閉経後、女性ホルモンの分泌は止まります。その代わりに副腎皮質から分泌される男性ホルモンを原料とする酵素のアロマターゼによって、女性ホルモンがわずかに産生されるのですが、それを抑えます。

 ●LHーRHアゴニスト→閉経後の女性

卵巣からの女性ホルモンの分泌を抑えます。

 

 

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