前立腺がんについて ~ビカルタミド~
前立腺がん…80~85歳くらいの男性に多い、男性特有の疾患。
[原因]
年齢と男性ホルモン、遺伝、高脂肪食
[症状]
排尿困難、排尿痛、疼痛
リンパ節転移→陰嚢、足のむくみ
骨転移→転移した骨の部分の痛み
肺転移→咳、息苦しさなど
肝転移→だるさ、黄疸
[検査と診断]
血液検査を行い、がんが疑われる場合は直腸診や前立腺生検を行います。
PSA検査だけで 前立腺がんの診断はできません。(年齢とともにPSA値は高くなります。)
[がんの浸潤、転移の有無を調べる検査]
CT検査、MRI検査、骨シンチグラム(アイソトープを静脈から注射)
[病期]
病期A~Cは5年生存率 100%
病期D(転移を有する)では54%となります。
[TMN分類]
T→前立腺でのがんの進展度
N→所属リンパ節への転移の有無
M→遠隔転移の有無
[治療]
待機療法、手術療法、放射線療法、ホルモン療法、化学療法
ビカルタミド(抗アンドロゲン薬)はホルモン療法であり、病期AからDまで幅広く行われます。
ホルモン療法…テストステロンの分泌を抑える薬と、テストステロンやジヒドロテストステロンのはたらきを抑える薬があります。
アンドロゲンは精巣からだけでなく副腎からも分泌されています。
アンドロゲンの作用を最大限に阻害する目的で、LH-RH アゴニスト製剤と抗アンドロゲン剤を併用するMAB療法(CAB療法)が行われることもあります。
[ホルモン療法の主な副作用]
勃起障害、ホットフラッシュ、女性化乳房、むくみ、肝障害、消化器障害など
[再発、再燃と転移について]
再発は手術、放射線治療で残ったがん細胞が増殖すること。
再燃はホルモン療法が効かなくなり、がん細胞が再び増殖し始めること(→前立腺がんのみ使われる言葉)→別の薬を追加したり、別の薬に変更したり、放射線治療や化学療法を行います。
前立腺がんの遠隔転移で最も多いのは骨で約80%、次いで肺が約60%、肝臓が約40%。
骨転移の痛みには放射線療法がよく効くようです。
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