医薬品と健康食品
まず原則として日本人が飲食するものは、次の2つに区分されます。
1. 食品(特定保健用食品を含む)
2. 医薬品(医薬部外品を含む)
の2つです。
食品と医薬品との違いは、はっきりとしています。
治療を目的として、莫大な費用と時間、人員を掛けて、治験を行い、最終的に国によって人体への治療効果の有効性(=科学的根拠)および安全性が認証されたものが医薬品であり、この根拠が認められていなければ、健康食品であろうとサプリメントであろうと、日本においては食品です。
健康食品と食品の間には明確な差は有りません。錠剤であろうとカプセルの形を取ろうと食品は食品です。
「健康食品」という言葉はよく使われていますが、どのようなモノを言うのか明確な定義は、現在のところ存在しません。普通の食品よりも健康によいという解釈で、その商品を「健康食品」と称しているだけのことです。健康食品と聞けば何やら健康に良さそうと思わせますが、実は食品のひとつなのです。ですから健康食品といっても、すべてが健康に対して何らかの効果を期待できるものではありません。