地味にがんばる薬局薬剤師の日記

調剤薬局での患者さんからの質問などを中心に、薬や健康食品などの情報をお伝えします。

プラノバールをアフターピルとして服用できるのですか?

保険の適応外の処方となるため、自費となります。薬局で市販されているものではなく、婦人科の受診が必要となります。
アフターピル、緊急避妊ピルとして服用する場合には、一般的にヤッペ法という服用方法があります。
性交後、72時間以内に1回に2錠を服用して、それから12時間あけてもう一度1回に2錠を服用します。
プラノバールは不正出血や月経困難、子宮内膜症などに用いられる場合、通常1日1錠を服用します。ヤッペ法では、1日4錠服用するため、通常より多い用量で、服用することになります。
そのため、悪心、嘔吐の副作用の発現率は50%程度とかなりの高い頻度でおこります。服用する場合は、気持ちが悪くなったり、吐いてしまったりするかもしれないと思っていただくほうがよいでしょう。医師の判断で、吐き気止めも一緒に処方される場合もあります。
ただ、2011年には、国内初で緊急避妊の効能効果が認められた、ノルレボ錠が販売されました。ノルレボ錠は72時間以内に1回服用して終了できること、悪心、嘔吐の副作用の発現率は10%未満と、副作用が少ないことが大きなメリットです。
避妊の効果としては、ノルレボの方がやや高いものの、いずれも8~9割程度の成功率となります。
ただ、価格としては、医療機関によって異なりますが、ヤッペ法では7000円程度、ノルレボ錠では15000円程度かかります。

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